ひのでの日記

長年の生きづらさと向き合って整理するための記録。引き寄せとかスピリチュアル系の話もします。感情的だったり偏った表現になってしまうことが多々あるのでご注意ください。

他人に見せるのが怖い願望②

というわけで、ようやく後編です。

まずはあらすじをダーっと書いていきます。

私が人に見せるのに抵抗があるのは後編の方で、倫理的にこれはいいのか…?とぐちゃぐちゃ悩んでおります。バカ長くなってしまったので注意です。

 

後編・あらすじ

場面①

・前編から数年後、舞台は深い森の中。前編に登場した青年は、魔女となった少女(前編の主人公)に囚われていた。青年は何度か森からの脱出を試みるも毎回少女に見つかり失敗している。

・青年と少女は惨劇の数年後に村人達の墓の前で再会した。少女は自分が村人を殺したことを話し、青年は激昂する。

・青年は、いくら復讐のためとはいえ少女が何も罪のない赤子を含め村人全員を殺したのはやりすぎだと叫ぶ。

・少女は、皆を殺したのは自分の欲望のためだったと悪びれもせずに言う。青年は少女を押し倒し首を絞めた。青年は少女を助けるべきでなかったと話す。少女は息も絶え絶えになりながらその通りだと言い微笑む。

・青年の手が止まる。昔は優しい子だったのになぜこうなってしまったんだと嘆く。少女はその発言に眉をひそめ、「そんな私はどこにもいない」と言う。そして、「せっかくの機会なのに仇を殺さない中途半端さが嫌いだ」と告げる。そして青年を気絶させ、少女の住む遠い森の奥へ拉致する。

・森の中の小屋で目を覚ました青年は、少女に「話し相手がほしかった」「この森をでない限り危害は加えない」と言われる。

場面②-a

・青年と少女はある日行き倒れの親子を発見する。親子はまだ息があったので、青年は少女に協力して親子を助けようと言う。

・しかし少女は「二度と人間を助ける気はない」、「どうせすぐに死ぬのだから余計な手間になるだけだ」と言い残しその場から去る。

・青年は一瞬でも少女に期待してしまったことを後悔する。しかし、気を取り直して親子を小屋へと連れ帰る。少女は、親子に手を出すつもりはないが助ける気もないこと、最後まで青年が責任を持つことを告げる。

・青年は一人で看病を続ける。連日の看病で疲れていた青年は、親子の容態が落ち着いたように見えたのもあり、眠りにつく。

・青年が寝たあと、少女が様子をのぞきにくる。親子の容態は急激に悪化していた。少女は「二人はもう長くない。ここまで生きのびたのが奇跡だ。」と言いその場を去ろうとする。しかし、かろうじて意識を取り戻した娘に助けを乞われる。

・青年が目を覚ますと旅の娘(父と娘の親子だった)のそばに少女がいるのに気づく。少女が旅の娘に危害を加えるのではと青ざめるが、よく見ると少女は旅の娘に薬を飲ませて励ましていた。

・青年が声をかけると少女は動揺した様子を見せる。少女は、薬を飲ませたから二人は助かる、治ったらさっさと追い出せと言いその場を去る。

場面②-b

・旅の親子はその日を境に回復し、数日後にはすっかり元気になる。青年は久しぶりに普通の人間と話すことができて喜ぶ。旅の娘は少女にもお礼を言いたがり、少女の部屋へいきなり向かってしまう。

・旅の娘は少女の部屋にいきなり入り、少女の髪と目の色に驚く。少女は激しく動揺し(前編では髪と目の色が原因で迫害されていたから)、魔法で旅の娘を吹き飛ばす。青年が受け止めるも、旅の娘は足をケガしてしまう。

・青年は「やはり少女は平気で人間に危害を加える危険な魔女だ」と怒りを覚える。しかし、旅の娘は少女が毛布をかぶったまま震えているのを見る。そして、旅の娘は少女に近づいて謝罪と命を救ってくれたことへのお礼を言う。しかし少女は出ていけと言う。

・青年と旅の親子のうちの父親は食料を調達しに外出する。旅の娘はケガで遠出ができないので一人で過ごしていた。そこに少女が現れる。

・少女は薬を渡し、ケガをさせたことを謝る。旅の娘は少女の髪と目はすごく綺麗な色だと褒め、少女はそれに困惑する。

・一方、青年は旅の娘の父親に少女の正体を訪ねられる。青年は全てを話したい衝動に駆られるが、旅の親子を巻き込んで二人に危害が及ぶことを恐れ、何も話せなかった。

場面②-c

・その後、足のケガが治った旅の娘は少女に積極的に話しかける。少女は嫌がっているポーズをとるが満更でもない様子を見せる。青年は少女が旅の娘と過ごす時に、まるで普通の女の子のような顔を見せるのを見て動揺する。

・旅の親子との日々は青年にとって非常に充実していた。少女に囚われ二人きりで暮らしていた頃は冷たく暗い毎日だった。青年は今の日々が続いてほしいと感じる。しかし、旅の親子はもうすぐ森を去ろうとしていた。

・二人が旅立つ前夜、青年は娘の父親から、本当に少女のことで困っていないのかと聞かれる。青年はこらえきれず涙を流す。

・青年は、少女は冷酷な魔女で自分は森に閉じ込められていること、少女が冷酷になってしまった原因は自分にもありずっと悔いていること、自分はもうどうすればいいのかわからないことを話す。

・父親は青年に首飾りを渡す。それは特殊な首飾りで、魔性の力を弾き封印することができると言う。さらに親子の出身である村までの地図を渡し、森を出られたらここに来るように伝える。

・親子の出発の日。少女は嫌々見送りに来た様子を見せるが、こっそりと涙を流す。青年はそれを見て心が動くものの、少女との決着を付けるために覚悟を決める。

場面③-a

・青年は少女に森を出たいと直談判する。初めて真っ向から意見を伝えてきた青年に少女は動揺する。しかし、少女は青年が隠していた地図をいつのまにか見つけており、それを青年の目の前で破り捨てる。

・少女は青年に魔法をかけて懲らしめようとするが、青年がかけていた首飾りによって魔法が跳ね返り少女はダメージを受ける。

・その隙をついて青年は少女を壁に追い詰めナイフを突きつける。青年は少女を今度こそ殺そうとするが、どうしても手が動かない。

・少女はこんな時まで自分を殺せない青年を罵り、仇である自分を殺せないこと、少女の母を助けると言いながら助けられなかったことを持ち出しいつも中途半端だと責める。

・青年は激怒して、少女が青年と再会した時からずっと死にたがっていることを指摘する。青年は少女が青年に殺されることを望んでいるふしがあることを見抜いたのだ。

・青年は、自分は少女のような人殺しになる気はない、自分は森を出ていくから死にたいなら一人で死ねばいいと少女に告げる。

・少女はまた自分を一人にする気なのかと言う。青年は動揺するも、少女のせいで自分も一人になったと言う。少女はそれを聞いてショックを受ける。

場面③-b

・青年は森を出るために走る。だがなぜか釈然としない。

・そこに盗賊が現れる。

・そこに少女が現れ魔法で盗賊達を吹き飛ばす。

・しかし少女は先程受けたダメージを引きずっており、魔法の調子が悪くて盗賊達を倒しきれない。

・少女は青年に邪魔だから逃げるよう伝える。青年はその場を離れるも少女のことが気になり引き返す。

・少女は大体の盗賊を倒すも親玉を倒しきれずにいて、力も限界に近づいている。親玉はひどいケガをしているも意識ははっきりとしている。親玉は仲間を殺したことで少女を責める。そして少女の髪と目の色を嘲る発言をする。

・少女は怒り親玉を罵る。しかし親玉に少女も自分達盗賊と同じ血に飢えた化け物だと言われて動揺する。その時、背後ですでに倒されたと思われた盗賊の仲間が起き上がり少女を狙う。

・少女はそれに気がつかない。しかし、間一髪のところで青年がかばい、青年は重傷を負う。青年は力を振り絞り盗賊の仲間を殺す。少女は激しく動揺する。

場面③-c

・青年が目覚めると少女が涙を流していた。青年は死にかけていたものの少女の治療により一命をとりとめたのだ。

・少女は青年が自分をかばったせいで大怪我をしたこと、青年に手を汚させてしまったことを悔やんでいた。青年は、なぜか身体が勝手に動いて少女を助けてしまったこと、少女が生きていて本当によかったと思っていることを話す。

・少女は自分のせいで青年を今までずっとひどい目にあわせてしまったと泣いて謝罪する。青年は返す言葉が見つからなかった。

・少女はそれから青年が完全に回復するまで看病を続けた。ある夜、少女は新たに自分で再現して描き直した地図を青年に渡し、次に目が覚めたらこの森を出ていくようにと伝える。そして自分は罪を償うしこれ以上誰にも迷惑はかけないと言い残しその場を去る。青年は追いかけようとするが睡眠薬を盛られていて身体が動かず眠りに落ちる。

場面④

・青年が目を覚ますと少女はどこにもおらず、旅の支度が整えられていた。青年は少女を探す。そして、旅の娘の何気ない話を思い出して少女の行き先を推測する。

・その場所に着くと、少女は今にもナイフを自分に突き立てるところだった。すんでのところで青年は少女からナイフを取り上げる。

・少女は自分はたくさんの人を殺したから死ぬべきなのになぜ止めるのかと言う。青年は、少女を憎んでいるし許せないが、今死ぬことは望んでいないと言う。

・そして、死ぬ代わりに自分と一緒に森の外へ出ようと提案する。少女の特殊な力でたくさんの人を助けることこそが償いだと告げる。さらに、少女に拒否権はなく、もし人を助ける道から外れたら今度こそ自分が少女を殺すと伝える。

・青年は少女がどんなに苦しい道でも逃げることは許さないし、逃げられないように自分がずっと見ていると言う。少女はその言葉で青年は自分を一人にしないためにこの提案をしてくれたのだと悟り、涙を流して承諾する。青年は少女に首飾りをかけ、そっと抱き締める。

・ラストシーン。二人が森を後にする。

 

…はい!以上です。。

 

長すぎ!!!

 

もうあらすじ書くだけで一時間以上かかってますよ!どんだけ。。。

 

でですね、私が一番悩んでいるのは

「青年が少女と森を出て一緒に生きると決めるところ」

なんですね。。

ちょっと青年が甘すぎるというか、

少女に都合がよすぎないかと…。

 

確かに青年は少女のことを裏切ったことがあり、

家族を含む村人達が少女の母親を殺したことや、

少女も手にかけようとしたことを止められなかった、

という負い目があるのですが…。

 

さすがに少女がやりすぎでしょ。。

 

青年の家族含む村人全員を皆殺しにして、村全焼させて、その上再会した青年を軟禁って…。

 

自分で描いておきながら、この子生かしちゃだめなんじゃない??と思ってしまいます。

というか、当初は最後死なせる予定だったんですけどね。。

 

でも、死なせたくなくなってしまったのです。

少女を救いたくなってしまった。

ずっと孤独に生きてきた少女を「生きててもいいよ」と肯定してあげたかったのです。

私が少女にだいぶ自己投影してしまっているので、少女を救うことで自分のことを救いたかったのだと思います。

でもそのためには都合のいい、理解のある彼くん的な存在が必須で…。

少女の過去のやらかしも全て知った上で、少女が生きることを肯定できるのは、少女の被害者でもある青年しかいなかったのです。

少女に青年の家族を含む村人全員を皆殺しにさせたのは、そうでもしないと青年は森を出たら自分の村に帰ることを選ぶだろうからです。

少女が村人全員は殺さず、直接自分を殺そうとした相手のみを殺す展開にしても話は作れました。

でも、青年を寄る辺のない孤独な人間にしないと少女と生きることを選ばないだろうと思い、私は村人を皆殺しにする展開を選んだのです。

私は少女(自分)を救うために青年を犠牲者にしてしまった。自分の都合のために人を犠牲にしてしまったのです。

たかが創作の話で現実にはこんなことは起こっていませんが、この物語は私の内面をめちゃくちゃ反映しています。

だから私の中にも、

自分のためなら他人がどれだけ犠牲になったってかまわない。

どんなに自分が酷いことをしたとしても、大事な人には許してほしい。見捨てないでほしい。何があっても味方でいてほしい。ずっと自分を見守ってほしい。

といった願望があるのだと思います。

でもそういう感情を持つことは、すごく幼稚で自己中心的で非難されるべきことだと感じています。

 

読んだ人に、

「作者はなんて倫理観のない、自己中心的で幼稚でバカな人物なんだろう。」

「少女に都合がよすぎる。青年が奴隷のようでかわいそうだ。」

なんて思われたらと思うと怖くて怖くて仕方ないです。

私の欲望を否定されるのがものすごく怖いのです。

 

私は少女が救われて生きることを決める後編を美談として美しく終わらせたい。

けれど、それは青年の犠牲あってこそだと思うと、

その欺瞞というか、自分だけがよければいいのだと思っている精神がバレてしまうのが怖いのです。

 

…ここまで書いてみて、自分の中にある欺瞞を受け入れられないことがネックなような気がしてきました。

ですが、考えが行き詰まってしまった感があるので一旦保留します。。

何かわかったらまた続きを描きますね!

それでは、次の記事でお会いしましょう♪