先程、漫画アプリに掲載されている「のだめカンタービレ」の感想を読んでいました。
「のだめカンタービレ」は大好きな漫画で、私の描く漫画にも多大な影響を与えています。
緻密に練られた大人な人間ドラマを描いた作品なので、終盤の解釈が少し難しいと感じたんですよね…。それで、感想を調べて「これはこういう意味だったのか!」と納得しようと思ったのです。
で、感想を読み漁って、のだめカンタービレという作品に思いを馳せていました。
これはブログの本筋とは関係ないのですが、作者様(二ノ宮知子先生)は改めて構成が化け物レベルに上手いなと思いました。コメディー調でさらっと読めるのに、キャラクターの心情の移り変わりがめちゃくちゃ緻密に描かれていて、読み返す度に新たな発見があるすごい作品です。
キャラクターの破天荒さもあって、意外性のある大胆な展開が多いですが、そこに至るまでの描写、伏線の張り方はとても丁寧で、展開に驚かされつつも納得させられてしまいます。こんな作品を描けるなんてすごすぎて、格が違いすぎて嫉妬すら起きないのが我ながら情けないですね…。
…と、余談が長くなってしまいましたが(笑)
このブログで話したかったのは、
「天才…というか一流の人っていいなあ」
と羨ましくなったということです。(笑)
この漫画の主役であるのだめ&千秋は二人とも超ド級の天才です。しかも才能があるだけではなくめちゃくちゃ努力をした上で世界的な音楽家になるための道を歩んでいきます。
私はこんな風に「一流」になりたかったのです。
でも、そうなるための才能も努力も根性もありませんでした。
こんな私が「一流」になるためには、今の自分を否定して否定して否定しまくって、無理矢理にでも能力を伸ばす必要があります。
でも、今の私は無理な努力はできません。
根性がないので、のんびりお昼寝して暮らす方が幸せなのです。
私は「一流になることはあきらめて、今のショボい自分のまま生きていくしかない」ことにようやく気づいたというか、やっとそれが腑に落ちて受け入れられるようになったのだと思います。
モラトリアムの終わりって、こんな感じなんですかね…?
でも、身の程を知ることは何もかもを諦めて消極的に生きることとは全く違います。むしろここからがスタートです。
ありのままの自分が受け入れられるようになって、やっとまた一歩踏み出せるようになったのだと思います。
だから、ありのままの自分を受け入れられるようになった私は、かつて描いていたよりもずっと自由で充実した楽しい未来を手に入れるんじゃないかなと思っています。
私が好きな「左ききのエレン」という漫画で、
「人生が始まったらその時わかるよ」と先生が主人公に教える場面があります。
私にとっては…
もしかしたら、今がその時なのかもしれません。
「私の人生いつ始まるんだろう」と何年もずっと思ってきたのですが、「今がスタートなのかもしれない」と思えたのはこれが初めてです。
まあ、スタートしたところでこれからどう変わっていくのかは全然わかりません。
もしかしたらダミーのスタートかもしれないし(笑)
でも、こう思えたのはまた一つ進歩なのかなと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう♪